Baccarat (バカラ)の歴史において、最高峰の技術が優美に結晶したモデル、PAU (ポー)のボウルです。
1909年ナンシーで開催された東フランス国際展示会で発表されたこのモデルは、インド、カプールタラーのマハラジャ、Jagatjit Singh ジャガトジット・シン (1872-1949)が、自らの宮殿のために特別にオーダーしたという華やかな逸話を持っています。
ダイヤモンドの中にエメラルドを散りばめたかのように、美しく輝く高貴なクリスタル✧
実は、エメラルドグリーンの部分は最後に色付けされたのではなく、透明なクリスタルの上に鮮やかなエメラルドグリーンのガラスを重ね、ミリ単位のドットだけを残して削り落とす「色被せ」の、非常に難易度の高い、息をのむほどに細緻なカットによるものです。
当時のマイスターによる圧巻のハンドカットは、バカラ史上、間違いなく最難関クラスです。
キャビネットに飾るだけでその空間の格を数段引き上げてくれる、圧倒的な存在感を放ちます。
PAUは、1961年頃まで一般オーダーが可能でした。その後、特別な顧客向けのカスタムオーダーとしての受注も1970年代初頭(1973年頃)には完全に終了したとされています。
刻印が施されるようになった1936年以前の作品の為、こちらのボウルには刻印はございません。