18世紀のフランスにおいて最も有名な家具職人のひとり、Georges Jacob ジョルジュ・ジャコブ(1739-1814)による、1.5人掛け程の小ぶりなソファ✧
フランス王室の為にベッドや椅子、コンソールを制作し、現在では、ヴェルサイユ宮殿、ルーヴル美術館、ニッシム・ド・カモンド美術館、メトロポリタン美術館などに作品が収蔵されています。
中でもヴェルサイユ宮殿内のプチ・トリアノンに納められている『麦穂の椅子』はあまりにも有名で、繊細かつ生き生きと施された王妃好みの田舎風装飾は、彼の類まれなるセンスと腕の良さを伺い知ることが出来ます❁.。.:*
ジャコブの名声はフランス国内に留まらず、後のイギリス国王ジョージ4世、スウェーデン国王グスタフ3世も彼の顧客でした。
フランス革命では、顧客に王族貴族があまりにも多かったため、自身も投獄や倒産の危機に陥りましたが、危機を乗り越え、その後、皇帝になったナポレオン1世にも家具を納めています。
フランスでは革命時に王侯貴族のお屋敷がたくさん襲撃に遭い、それに伴いたくさんの家具や装飾品も破壊されました。
その為、現在残っているアンティークのほとんどは革命以降の19世紀に作られたものです。
18世紀のアンティーク、しかもジョルジュ・ジャコブの作品となると興奮せずにはいられません!
フランスで運良く出会う事ができた、こちらのソファには、底面にくっきりとG・ Jacobのサインが刻まれています。
葉の一枚一枚が立体的に浮かび上がる繊細な彫刻、煌びやかなフランス王室を彷彿とさせる箔張りの美しさ…⌖꙳✧˖°
1.5人掛けのサイズはとても珍しく、この作品の価値を更に高めています。
フランス最高の美術品を目にしていたであろう、王侯貴族をも魅了した、本物のルイ16世時代の家具の重みと存在感に、ただただ溜め息です♡
フランスの高級ファブリック、ルリエーヴルの特別な生地を使ってお張り替え致しました。
クッション材も全て交換済みですので、ご安心してお掛けいただけます。