こちらの水彩画は、フランスの画家マドレーヌ・ルメール(1845―1928)の作品です。
フランスでは、17世紀初めより宮廷や貴族の邸宅を舞台にし、文化人、学者、作家らを招いて知的な会話を楽しむ、『サロン(salon)』が開かれるようになりました。
女性が主催者の場合も多く、マドレーヌ・ルメールの邸宅もまた、上流階級の人々や芸術家が集まる人気サロンだったようです。
サロンには、小説家マルセル・プルーストも出入りしており、長編小説「失われた時を求めて」のヴェルデュラン婦人のモデルにもなりました。
生涯にわたり多くの賞を受賞しており、特にバラの絵を得意としました✧
バスケットの中に、蕾から散るまでの様々なバラが描かれ、生花のようなみずみずしさが伝わってまいります❁.。.:*