先日、イギリスから届いたばかりのサテンウッドのアンティーク家具のご紹介です。

サテンウッドは、その名の通り、サテンのような光沢の美しい木目を持っております。

サテンウッドの家具は、お色味が明るく、ハンドペイントやマルケトリー（象嵌細工）が映えるので、

そういった装飾を施されたお品物が多くみられます。

 

 

 

 

 

 

 

サテンウッドの家具が作られ始めたのは18世紀の後半、ちょうどジョージⅢ世の王政下にあった頃です。

18世紀、インドを支配したイギリスは、インドにて、類まれなる木目を持ち黄金色に輝くサテンウッドに出逢い、その美しさに魅せられます・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

しかし、サテンウッドには難点がありました。

油分を多く含む為、乾燥させるのが難しく、接着しにくかったので家具作りにはあまり適さなかったのです。

 

 

それでも、当時の王侯貴族たちは、ど～～～しても、何としてでもこの美しいサテンウッドの家具が欲しかった！！！

 

熟練した家具職人たちは試行錯誤を重ねたのち、適切な処理を行う事で、強く美しい家具を作る事に成功しました。

熟練した家具職人のうちの、ほんのひと握りだったと言います。

サテンウッドの家具が貴重であるのは、イギリスに持ち込まれるサテンウッドが少なく、加工できる職人もまた限られていたからです。

 

 

一部の特権階級だけが所有できた、とても趣味の良い家具たち・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらのアーム付きチェアは、英国王室御用達のＡｓｐｒｅｙ（アスプレイ）のVIPルームで使用されていたお品物です。

 

 

 

 

このような素晴らしいサテンウッドの家具達をご紹介出来る事を、心から嬉しく思います（＾＾）