2018年9月18日
上野に降り立ち、向かったのは藤田嗣治の絵画展。
今年は、没後50年の節目の年でもあります。
世界に日本人として生きた画家の半生を辿る旅の始まりです。
絵画の自由な世界で、日本人としての技法と精神を大切に、世界で己を確立することに尽力した藤田の作品を見ると、
美しさに魅了され、
ある時は、すごみのある荒々しい迫力に圧倒され、
またある時は、可愛らしいあどけない表情に心をくすぐられ、
色んな感情が心を駆け巡りました。
私が初めて出会った藤田の作品。
1963年に限定261部発刊されたうちの64部作目の挿画本、LA MÉSANGÈREのリトグラフ。
美しい色合いと繊細なタッチ。
貴重な出会いにとても心を動かされて、もっともっと彼の事を知りたいと思いました。
世界はきっと、自分が思っている以上に刺激に溢れ、沢山の可能性を秘めた、美しさがいっぱい詰まったところなのだと思います。
世界の扉を開け、刺激に満ちた世界に日本人として生きた、こんなに素晴らしい画家がいたのだと
とても感銘を受けた、実り多い旅になりました。
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