2017年1月31日
オリジナルのペイントが素敵な、フレンチのサロンチェアが仕上がってまいりました。
フランス最後の皇帝、ナポレオンⅢ世の時代(1852〜1870)に作られたチェアです。
1800年頃には、54万6千人程しかいなかったパリの職人が、ナポレオン帝政以降の産業発展によって100万人以上に増えたと言われています。
フランス革命以降、ヨーロッパ各地に散らばった職人は再びパリに戻り、街は活気を取り戻しました。
以前もご紹介いたしましたが、ナポレオンⅢ世の妻、ウジェニーは、マリー・アントワネットの再来と言われる程マリーの大ファンで、ルイ16世のコレクションを実際に多数所有しており、これをもとに職人たちは素晴らしい作品を世に送り出しました。
そういった、文化が花開いた時代に作られたチェアだと思うと、わくわくいたします(^^)♪
もともとこちらのチェアに張ってあったオリジナルのファブリックがあまりにも素敵だったので、
それに近いものが見付かるまでは!と、長年温めておりました。
この度、ようやく『これ!』と思えるフランス製のファブリックと出逢い、やっと理想の張り替えに行きつく事が出来ました♪
トップにはトーチの彫刻、
背もたれの付け根にはアカンサスの彫刻、
アームの下にまで装飾が施された、とても手の込んだ作品です。
こちらのチェアのもう一つのポイントが、ブルーのラインです☆
オリジナルのペイントに一切手を加えず、経年の擦れはそのままに、
構造をしっかりと直し、クッションの中身も新しく交換致しました。
ブルーのラインとファブリックのカラーが惚れ惚れする程素敵です♡
1850年代 フランス製 ナポレオンⅢ
SIZE:幅65㎝×奥行75㎝×高さ103㎝×座面高41.5㎝
1脚¥360,000+TAX (2脚ございます。)
気になられましたら、お手数ですがお問い合わせ下さいませ。