美しい花々を描くスペシャリストである、フランスの画家、ジョルジュ・ジャニン(1841年―1925年)の油彩画です。
1868年にパリの「サロン」でデビューし、1889年のパリ万国博覧会では輝かしい功績を収めるなど、非常に才能あふれる人物でした。
美術大学の教授やフランス芸術家協会美術部門の主宰を晩年まで務めるなど、フランス美術の繁栄と発展に尽力された方でもあります。
今回ご紹介する作品は、手押し車からこぼれんばかりのバラが描かれた、非常に美しい油彩画です。
スポットライトが当たっているかのように、鮮やかに描かれた大輪の花と背景の静寂。
油彩画特有の豊かで温かみのある光の濃淡は、見る人の感情に強く訴えかけてきます。
1903年レジオン・ドヌール勲章のシュヴァリエ(民間人が授与される最高の栄誉)に叙されました。
作品はフランス中の美術館に保存されています。
巨匠の素晴らしい作品を是非ご覧下さいませ。